Destructured
Yutaka Yamauchi

俗物

学部ゼミでP. ブルデューに関連する文献を読んでいたのですが、学生がスノッブ(snob)を「俗物」と訳したのがとても興味深かったです。スノッブという片仮名もあまり馴染みがないようです。スノッブは、60年代以前はやはりブルジョワでありエリートを表現す… Read More…

サービスの価値、そしてアート

先日のサービス学会の緊急コラムで書きましたが、少し補足が必要だと思いました。コラムで次のように書きました。ちょっと唐突だったかもしれません。

サービス提供者は,自身が提供する毎に支払いを受け金銭に交換する枠組みからも自由になりつつある.等価交換は社会的関係を負債の残らない形で一回限りで終えてしまう枠組みであり,サービスという関係性の領域においては必然的なものではない.サービスの価値と支払いの関係を創造的に多様化する仕組みを考える余地がある.SNSでレシピを公開しても直接的な収入にはならないが,それはサービスの多様な接点のひとつとして価値につながっていく.前売り券を発行すること,クラウドファンディングで返礼として将来の飲食券を発行することも,興味深いひとつの試みである.また,様々な店が医療機関に弁当を無償で提供している.それぞれの経営が苦しい時に,自分も参加して何か貢献したいという方が多いという.これらはサービスの価値とは無関係ではない…

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サービス with コロナ

サービス学会緊急コラム『コロナと共にサービスを問い直す』



今回の新型コロナウイルス感染拡大によって、外食サービスが大きな打撃をうけ、変わろうとしていますが、外食サービスを研究するものとして何も貢献できないことに忸怩たる思いがありました。サービスに従事されている方々にお話しを聞き、自分たちの考えをまとめてサービス学会のマガジンにコラムを書きました。料理人であり、博士課程学生の橋本さんとの共著です。何か貢献したいと思いつつ、自分に何ができるのかがわからず悶々としていました… Read More…

アジャンスマンについて

最後の授業でアジャンスマン(agencement)について議論したのですが、時間がなく中途半端に終って申し訳ありませんでした。アジャンスマンは、配置、作動配列、アレンジメントなどと訳されます。この概念と、装置、アセンブラージュとの差異を議論したいと思います。Michel Callonの論文に依拠します。 北川亘太さん、翻訳された論文および解説論文をご送付いただき、ありがとうございました... Read More…

組織ルーチンの研究

鮨屋のデータを用いた、2本目の論文がJournal of Management Studiesに採択されました。2本ともルーチンのパフォーマティヴィティ(performativity)について書いています。日本語でも説明しておきたいと思いました。ルーチンは組織論の基本概念のひとつです。組織はルーチンによって構成されていると考えます。そもそも組織化されているということは、行為がなんらかの認識可能なパターンに沿っているということであり、それがルーチンです。また、個人から出発すると、組織という社会的な集合を理論的に説明することができないため… Read More…