Design Ethnography
Yutaka Yamauchi

2020/10/14 改版

サービス創出方法論 (デザインエスノグラフィ)

経営管理大学院・デザインスクール 2020年後期

水曜2限日10:30-12:00

山内 裕
京都大学経営管理大学院
総合研究2号館 3階東側
075-753-3536
ObscureMyEmail

TA: なし

このシラバスは多少変更される可能性があります。

COVID-19の対応

  • 全てオンライン(zoom)で実施する。
  • 必要に応じてオンデマンド講義を配信するので、各自のペースで受講し、課題をした上で授業にのぞむこと。

授業の目的

近年注目を集める〈サービスデザイン〉と呼ばれる方法を学ぶ。サービスデザインの基本的な考え方を学ぶことから始め、そのいくつかの方法(エスノグラフィ、カスタマージャーニーマップ、サービスブループリンティング、プロトタイピングなど)を実習を通して学ぶ。その上で、現在のサービスデザインの方法論の限界を理解し、それを乗り越える理論的視座を理解する。特に、サービスの相互主観性や文化的実践に注目したデザインアプローチを議論する。

テキスト

  • 山内裕, 平本毅 & 杉万俊夫. (2017). 組織・コミュニティデザイン. 共立出版.

参考文献

  • 山内裕. (2015). 「闘争」としてのサービス—顧客インタラクションの研究. 中央経済社.
  • 武山政直. (2017). サービスデザインの教科書. NTT出版.
  • Polaine, A., Løvlie, L., & Reason, B. (2014). サービスデザイン. (長谷川敦士訳). 丸善出版.
  • Stickdorn, M., & Schneider, J. (2012). This is Service Design Thinking. (長谷川敦士, 武山政直, 渡遺康太郎訳). BNN.

授業の進め方

講義と演習を交えて実施する。講義で方法や背景を学んだ後、各グループでフィールドワークやデザインの実践を行う。

受講要件

特になし。

授業の形態と評価基準

授業参加 30%
授業への貢献度(質問、発言、発表)により加点する。授業の内容に基づく発言、質問などを評価する。6回以上の欠席は、不合格とする。代理返答は不正行為となるので注意すること。
個人アサインメントとグループワーク 70%
グループでのエスノグラフィやデザインの実践への貢献を評価する。
成績の参考にするために相互評価を取り入れる。

授業用ウェブサイト

資料のダウンロード・アップロードはPandAを通して行う。
https://panda.ecs.kyoto-u.ac.jp/portal

ただし、履修登録確定までの間の措置としてメールなどを利用する。下記よりメールアドレスを登録すること。
http://yamauchi.net/enroll

授業資料

PandA上で配布する(印刷して配ることはない)。

オフィスアワー

以下のカレンダーに掲載する「Open」の時間帯をオフィスアワーとする。Openの時間を確認し、事前にメールでアポイントメントを取る。 https://yamauchi.net/officehour

授業計画

  1. イントロダクション

    • デザインの概要。
  2. デザイン思考

    • クラッシュコースによってデザイン思考を試行する。
  3. 人間中心設計

    • 人間中心設計の考え方を理解する。
    • オンデマンド講義 (事前にOn Demand講義を受講し、課題をした上で授業にのぞむ。)
      • 人間中心設計
    • 課題: 人間中心設計の成功例と失敗例を1つずつ選び分析せよ。可能であれば写真や図をあげ、簡単に説明せよ。スライドをPDFに変換し、授業開始までに提出箱に提出する。
  4. エスノグラフィと観察 (+ 田島さんの講義)

    • エスノグラフィの背景と方法を学ぶ。

    • オンデマンド講義
      • エスノグラフィ
      • 観察
    • 課題: サービスをひとつ選び、観察し、フィールドノートを書く。全体を書くのではなく、シーンを絞り、A4で1枚以内で書く。PDFを提出箱に提出する。

    • 外部講師
      • 田島瑞希氏 フリーランス (2020年7月までNTTデータ経営研究所勤務)
  5. 外部講師による講義 11/4

    • 赤羽太郎氏 株式会社コンセント シニアサービスデザイナー
    • 課題: 下記の文献を読み、前週に観察したサービスをジャーニーマップで表現する。1枚のジャーニーマップを作成し、PDFで提出箱に提出する。
      • 武山政直. (2017). サービスデザインの教科書. NTT出版. 第6章
  6. フィールドノート

    • フィールドノートの書き方を理解する。
    • オンデマンド講義
      • フィールドノート
    • 課題: 前週に書いたフィールドノートと同じ内容を、授業で学んだようにエスノグラフィックに書く。同じようにPDFを提出箱に提出する。
  7. 外部講師による講義 11/18

    • 菊地拓哉氏 経済産業省 商務・サービスグループ クールジャパン政策課 課長補佐 デザイン政策室 室長補佐
  8. サービスデザイン

    • サービスデザインの基礎を学ぶ(CJMなど)。
    • オンデマンド講義
      • サービスデザイン
    • 課題: コロナ禍で大きく変化する「大学」を取り上げ、そのデザインを考える。各自が大学をデザインし、発表できるようにする。発表資料をPDFで提出箱に提出する。
  9. プロトタイピング

    • サービスをプロトタイピングし、物的証拠を作り、テストする。
    • オンデマンド講義
      • プロトタイピング
    • 課題: プロトタイプを作成し評価する。物的証拠を作る。作ったものの写真などを提出箱に提出する。
  10. サービスの分析

    • サービスの文化的側面を理解する。いくつか事例を交えて議論する。
    • オンデマンド講義
      • 鮨屋のサービス
      • サービスの弁証法
    • 課題: デザインしているサービスを相互主観性の観点から捉え直し、より深める。発表資料をPDFで提出箱に提出する。
  11. 人間脱中心設計

    • 闘争としてのサービスの観点から、デザインの方法を再検討する。
    • オンデマンド講義
      • サービスのわかりやすさ
      • 人間脱中心設計
    • 課題: サービスの新しい理論的視座を踏まえて、大学をデザインし直す。発表資料をPDFで提出箱に提出する。
  12. 文化のデザイン (+ 弦間先生の講義)

    • 文化の視座からのサービスのデザインを学ぶ。

    • オンデマンド講義
      • 文化のデザイン
    • 課題: 大学のデザインの文化の側面を考察し、デザインをブラッシュアップする。発表資料をPDFで提出箱に提出する。

    • 弦間一雄氏 大阪経済大学 人間科学部 人間科学科 教授

  13. アート思考

    • 文化のデザインを実践するヒントとしてアート思考を実践する。
    • オンデマンド講義
      • アート思考
    • 課題: 大学のデザインの再度行う。最終発表の準備をする。
  14. 最終発表

  15. フォローアップ (Week 15)